歯並びの治療について(2) 正常咬合について

正常咬合とは、端的に言えばいい歯並びのことです。正しい咬み合わせ、いい歯並びというのは誰が見ても美しく顔貌と調和がとれています。では具体的にどのような歯並びが正常かと言いますと、先ず、歯の凸凹が無く、上あごと下あごの噛み合わせが緊密に咬み合っています。上の前歯が下の前歯の前にあり、2〜3mm重なっています。ご存知のように歯は親不知を除いて上下合わせて28本ありますが、下の前歯の一部と上の一番奥の歯を除いて一本の歯が2本の歯と互いに咬み合っています。ある特定の歯が咬み合って、ある歯は咬み合っていないとすると歯に対する力のバランスが悪くなり、一部の歯を早く失う原因にもなりかねません。歯並びがいいかたはほとんどの場合、歯ぐきの状態も健康です。歯ぐきがぶよぶよ腫れていたり、出血しやすかったりしないで、ピシッと引き締まり歯と歯ぐきの間の隙間もあまりなく健康的です。また、自然に歯並びのいいかたは顔貌、特に、唇の大きさ位置とも調和がとれ、普通の場合、自然に口を開いている場合、上前歯が3-4mm見えるのが適当です。また上の前歯と下の前歯の重なり合いが前後水平的にも2-3mm位が理想的であまり少なくても、多くてもいいとは言えません。
平成8年より学校歯科健診においても不正咬合の健診が行われるようになりましたが、本当にいい歯並びの児童は滅多にいません。相当以前の統計でも正常咬合は2-5%位しかいないといわれています。このように、正常咬合にはいろいろ条件がありますが、顎の骨が正しく成長している、筋肉が正常に機能している、歯と顎の骨が調和している、正しく上下の歯が咬み合い、歯ぐきが健康に維持されている、顎の関節が正常に働いているなどが大切です。


内容

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著者略歴
北總征男 (Yukio Kitafusa)

1942年 千葉県生まれ
1968年 東京歯科大学卒業
1972年 東京歯科大学大学院歯学研究科修了(歯学博士)
1972-2002年 東京歯科大学講師(非常勤)
現在 千葉県旭市にて矯正歯科開業



北總矯正歯科

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