歯並びの治療について(21)矯正装置1

いろいろな方からよく尋ねられる矯正装置について考えてみましょう。
多くの方は、当然ですが、邪魔にならない取り外しの出来る簡単な矯正装置を希望します。日中は人前では使用しないで、夜寝るときだけの使用で何とかならないだろうかとも言われることもあります。あるいは歯の裏側だけの装置で、あまり人前では見せたくないとも言う人もあります。簡単に、ごく短時間で歯並びが良くなってしまえば、これほどいいことはありませんね。いままで、いろいろ述べてきたとおり、簡単に治るものではありません。また、簡単に治ってしまうとまたすぐに戻ってしまいます。それなりに覚悟を決めて、時間をかけてなおすことが必要です。
低年齢で、乳歯だけあるいは乳歯と永久歯が混合してはえている時期では、主としてその原因となっている状態(咬み癖や習慣など)を矯正するため、主として取り外しの出来る装置や固定式でもシンプルな装置が使われます。奥歯を後方に移動させるため、頭部にバンドをかけるヘッドギアや、上あごを前に牽引するフェイスマスクが使われる場合もありますが、これらは取り外しが可能です。永久歯が生え揃ったら歯の表面に金具(ブラケット)を接着してワイヤーを全部の歯に結び、全体を治していきます。これは主として表側からつけていきますが、裏側から行う方法もあります。歯のねじれ、傾斜、位置を細かくコントロールしていきますので、表側からの方が効果的で時間も短縮化されることは言うまでもありません。
また、金属は光るから敬遠したい方には特殊な樹脂で出来たブラケットもあります。これらは矯正歯科医と相談して、その患者さんに使用できるかを判断してもらってから選んだ方がいいと思います。噛み合わせの状態で使えない場合もあるからです。いずれにしても常時歯に接着した状態ではずれないため、キチンとした歯磨きが大切です。(この項続く)


内容

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著者略歴
北總征男 (Yukio Kitafusa)

1942年 千葉県生まれ
1968年 東京歯科大学卒業
1972年 東京歯科大学大学院歯学研究科修了(歯学博士)
1972-2002年 東京歯科大学講師(非常勤)
現在 千葉県旭市にて矯正歯科開業



北總矯正歯科

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