歯並びの治療について(22)矯正装置2

固定式装置のブラッシングは大切です。
磨いていても汚れが取れていないことが結構あります。磨いていても、実際取れていなければ意味がないのです。
必ず、鏡で見て確認することが重要ですし、中学生以下の年齢のお子様の場合は保護者の方が毎日、日に一回は点検してあげることが重要です。治療開始後1週間くらいは、熱心に見てあげているのですが、お子様がいやがるのか、親御さんが面倒に感じるのか、だんだんおろそかになる方が多いと思われます。矯正治療をされていない場合も、お子様に任せっきりにしないで見てあげることは過保護ではありませんし重要なことなのです。
次に、取り外しのできる矯正装置について考えてみましょう。
着脱できる取り外し可能の装置は簡便です。歯磨きの時、外すことが出来るので磨き残しが少なく、衛生的にはとても便利で合理的です。勿論、歯磨きや見た上でのことだけを考えればこれほどいいことはありません。
しかし重大な短所があるのです。それはいつでもはずれるので使用しないことが多くなると言うことが第1の理由です。お子様の場合、しゃべりづらい、食べづらい(食事中装着している装置もある)などの理由で矯正治療の効果が上がって行かないことが多いのです。
また、使用していないとだんだんピタッと合わなくなります。ゆるくなったり、きつくなったりして入りづらくなります。そのため、お子様の場合はますます口の中に入れなくなります。結局、歯の移動がおこらないうちに合わなくなってしますこともあります。というわけで(まだまだ多くの理由がそれぞれにあるのですが)、必ずしも取り外しの出来る装置がいいわけではありません。それぞれの患者さんの状態、矯正の段階における目標などを見極め、固定式を選ぶか、取り外しの出来る装置で治療するのかを決定するのです。
ですから矯正歯科医にまかせて注意事項を守って治療を受けることが肝要です。


内容

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著者略歴
北總征男 (Yukio Kitafusa)

1942年 千葉県生まれ
1968年 東京歯科大学卒業
1972年 東京歯科大学大学院歯学研究科修了(歯学博士)
1972-2002年 東京歯科大学講師(非常勤)
現在 千葉県旭市にて矯正歯科開業



北總矯正歯科

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