歯並びの治療について(25)ストレス1

今回は矯正治療とストレスについて考えてみましょう。
矯正治療を開始すると、多かれ少なかれ患者さんはストレスを感じます。人間の歯および口の中は非常に敏感です。歯と歯の間にイカやトウモロコシがはさまると気になって仕方ありません。これらを取らないと歯が浮くような、痛いような落ち着かない感じがするものです。
しかし、何時間かそのままにしておくと結構気にならなくなります。このように人間の身体には順応性があり、最初耐えられないと感じたことも、案外時間が経つと馴染んでいくものです。床装置にしてもあのような大きいものが一日中、口の中に入っていると結構邪魔にならないばかりか、使用目的が終わって外すときは、ないと変な感じがするものです。固定式装置にしても、慣れるまではブラケットやワイヤーの端が口の中にさわって気になる人がいます。
でも、何日かすると全く違和感を覚えなくなります。食事をして会話をしてもふつうの状態になり障害がでなくなるものです。固定式装置を最初に装着した場合、どのくらいで馴れて普通の状態になるのでしょうか。これは、かなり個人差があります。
また大人と子供でも異なります。神経質でない普通の小学校高学年のお子さんの場合、3−4日位で全く通常になりますが、気にして1週間から10日位かかる方もいます。1日位で慣れちゃったという方も中にはいます。この間、少し固い物が食べられず、うどんやお粥を食べていたという人もいますが、3食ともそのような訳にもいかないと思いますので、普通食をゆっくり少しずつ食べて下さいと、おうちの方に勧めています。大人の方は、比較的お子様より長くかかる方が多いと思います。これは骨がお子様より固いので、やむを得ないかも知れません。装置を装着してからも、来院の度にワイヤーを調節したり、必要によって交換をしていきます。その時また新たな痛みを感じることもありますが、もう充分慣れている時期なので、ご本人は食事の方法を体得していますので全く心配はいりません。(この項つづく)


内容

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著者略歴
北總征男 (Yukio Kitafusa)

1942年 千葉県生まれ
1968年 東京歯科大学卒業
1972年 東京歯科大学大学院歯学研究科修了(歯学博士)
1972-2002年 東京歯科大学講師(非常勤)
現在 千葉県旭市にて矯正歯科開業



北總矯正歯科

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