歯並びの治療について(36)埋伏歯 

今回は、埋伏歯について考えてみましょう。
正常な永久歯が正規の位置にはえて来られず、埋まったままになっていることがあります。これを埋伏歯といいますが、前歯の場合もあれば、奥歯の場合もあります。埋まっている場所、年齢、歯の部位などいろいろな条件ですべて異なりますが、前歯の場合は曲がった位置で埋伏していたり、歯の形が不正だったり、歯の根が曲がっていたり千差万別です。通常の歯よりも数が多い過剰歯である場合もありますが、そのままでは生えて来られない場合がおおく、できれば何とか出して、きちんとした位置に配列してあげたいですね。
矯正歯科では、まず、レントゲンでその歯の位置を出来るだけ確かめた上で、誘導する計画をつくります。この場合、他の部位も不正配列があって矯正治療のなかで行いますが、埋伏歯の場合が主で開始する場合もあります。あまり深い場合や、その位置が歯列よりも遠い場合は不可能なこともあります。その場合、口腔外科医と予め相談して処置方針を決定します。
矯正装置は、通常ブラケットとワイヤーによる固定式装置の場合が多いと思いますが、装置上である程度スペースをつくります。そして誘導する部位をある程度定め、口腔外科に依頼してあまり深くなく、牽引することが可能かどうか確認したうえで、埋伏歯の周囲の骨を除去してもらい障害物をどけて、埋伏歯の表面にワイヤーを結ぶボタンを接着してもらいます。そのボタンに細いワイヤーを結んでおいて貰い、装置に結んでおいて傷口は歯肉を閉じておいてもらいます。
矯正歯科医はこの細いワイヤーを頼りに、口に中に埋伏している歯を引っ張りながら、少しずつ牽引してくるのです。根の形や歯全体の形が正常に近ければ、よく並んでくることが多く見られます。牽引で聞ければ抜歯になったりすることもあります。牽引され。きちんと並ぶといいですね。 (親不知の埋伏は次回)      


内容

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著者略歴
北總征男 (Yukio Kitafusa)

1942年 千葉県生まれ
1968年 東京歯科大学卒業
1972年 東京歯科大学大学院歯学研究科修了(歯学博士)
1972-2002年 東京歯科大学講師(非常勤)
現在 千葉県旭市にて矯正歯科開業



北總矯正歯科

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