歯並びの治療について(4) 反対咬合について

反対咬合は俗に「受け口」とも言い、一般的に目立つ不正咬合のひとつです。下あごの骨そのものが前方に突出している場合、上あごが後退している場合などがありますし、両者が混在している場合もあります。また骨自身は異常はないのですが、歯だけに前後的位置異常が認められ反対咬合になっている場合もありそのタイプは様々です。これらのどのタイプにあてはまるかは頭部X線規格写真(セファログラム)というレントゲン写真を撮影して、それを細かく分析することにより診断します。また反対咬合の程度も様々で、上下の歯が接触している程度の「切端咬合」から下あごの前歯が上あごより1-2mm程度出ている場合や1cmも出ている場合などその重症度も種々様々です。いずれにしても歯の咬み合わせを正常に治療することが重要です。
治療についても歯だけの反対咬合と骨格の反対咬合ではそのアプローチが異なります。治療についてその概略を述べますが、あくまで一般的なことですし個々の患者さんによって異なりますので詳しくは担当の歯科医師にお尋ね下さい。
乳歯期の場合は日本人の特徴として、主として上あごが後退している場合が多いので前方牽引装置を用い拡大します。この時期は骨が軟らかいので、上あごを前方に拡大し下あごにあわせて噛み合わせを改善します。
小学校低・中学年期の乳歯と永久歯の混在している時期は上あごの発育不良か、もしくは下あごの発育が旺盛になっているかをよく見極めて治療法を決定します。この時期は「入れ歯タイプの装置」や「歯にブラケットという金具を接着固定する装置」など種々の装置を適宜使いわけ、補助装置を併用するときもあります。


内容

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著者略歴
北總征男 (Yukio Kitafusa)

1942年 千葉県生まれ
1968年 東京歯科大学卒業
1972年 東京歯科大学大学院歯学研究科修了(歯学博士)
1972-2002年 東京歯科大学講師(非常勤)
現在 千葉県旭市にて矯正歯科開業



北總矯正歯科

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