歯並びの治療について(8)不正咬合の治療について(その2)

それでは、矯正歯科治療の診断前の検査はどのようにするのでしょうか、今回は検査について述べてみましょう。
矯正臨床では他の歯科臨床と同様、全身のあらゆる関連から不正咬合に至る要因について考えていきます。
まず患者さん本人または保護者の方と充分にお話をしてどこの歯、歯並び、咬み合わせが気になるのかお聞きします。そしていつ頃から気になったのかなどを覚えている範囲で教えていただきます。そしてその気になっている様子がどのような経緯で発現してきたのかを出来るだけ聞き、さらにどの程度気になさっているのかをつかみます。全身的に異常はないか、過去の病気の有無、呼吸器官に疾病はないか、口腔周囲に関連して悪習癖はないかなども聞き出します。通常、両親や家族の方々はお子様の歯の状態を結構覚えているものです。小学生以下のお子様の場合、自分では歯に対する自覚がありませんので周囲の保護者がよく話して矯正治療の必要性・重要性を説いて上げることが大切です。そして本人または保護者の方から同意を得て検査に入ります。
検査の内容としては通常、歯列の石膏模型、歯のX線写真、頭部と歯列の規格X線写真、歯および顔の写真などが採得されます。石膏模型は実際の歯や歯並びと同じサイズですので、長さや幅を計測し、平均的な統計値と比較して歯の大きさ、歯並びの異常状態を調べます。歯のX線写真では、歯の根やこれから生えてくる永久歯や周囲の骨の状態を観察し、歯の移動が可能であるか診査します。規格X線写真では、頭部や顎の位置に対する歯列の位置が適正であるか、異常であればどの程度不正位置にあるのかを具体的に角度や距離を計測し調べます。歯並びや顔の写真からは、歯や顎の位置が顔の形にバランスがとれているかなどを調べ、どの程度改善すべきか考慮します。


内容

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著者略歴
北總征男 (Yukio Kitafusa)

1942年 千葉県生まれ
1968年 東京歯科大学卒業
1972年 東京歯科大学大学院歯学研究科修了(歯学博士)
1972-2002年 東京歯科大学講師(非常勤)
現在 千葉県旭市にて矯正歯科開業



北總矯正歯科

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